企業看護師のやりがいと苦労

病院勤務には無い企業看護師のやりがいと苦労

産業看護師は人気のある職業で、時代の変化とともに産業看護師のニーズも急激に高まっています。どんな職業にもやりがいや苦労はあるものですよね?また、苦労と思えることも裏を返せば実はやりがいである、ということもあるかもしれません。では産業看護師のやりがいと苦労とはどういったものなのでしょうか?3点ほど挙げてみましょう。

 

・健康指導などのやりがい
あなたの健康指導によって、「身体の体調が良くなった」「看護師さんのおかげで仕事もはかどるよ!」「もう少しがんばったら肥満から解消されるかな?」など、健康指導によってこういった声が社員から出てきます。体調管理に関心を持ってくれる社員が増える、生活習慣病の予防指導によって肥満からさよならできる、こういった社員が明るく精力的に仕事に励む姿を見るとき、「私の努力は報われた!」と産業看護師は感じるでしょう。

 

・メンタルヘルスケアでのやりがい
ストレスやうつで悩む社員に耳を傾け、親身になって相談にのっていく。社員と共に考え、悩み、問題を改善していくのです。少々変な言い方ですが、社員に肩を貸すように、寄り添うようにしていくのです。彼らの抱えている問題が少しでも軽減できれば!少しでも負担が軽くなってくれれば!こんな思いで看護師は仕事に取り組んでいきます。それにしても、仕事でなくても「人との共感」はとても大切なものですよね!?この部分で仕事にやりがいや魅力を感じている現場の看護師はとても多いのですよ。

 

上記の2点は広い意味では「人とのコミュニケーション」とも言えるのかもしれません。産業看護師は表面的な部分だけでなく、より深く人間に関わっていく必要があります。あなた自身が疲れてしまう、気苦労が絶えない、面倒な部分があるなど苦労があるかもしれません。でも最初に言ったように、この苦労は裏を返せば「やりがい」につながっているのですからね!

 

・一企業人として会社に貢献できるやりがい
企業で働く看護師は、社員の健康面でのサポートと言いつつ、常に企業活動の視点で社員を見ていかなくてはなりません。何故かと言えば、人というのは企業にとって人的資源であり、この人的資源の力を引き出すためにも彼らの健康は欠かせないわけですね。単なる健康という部分だけでなく、作業環境・作業手順という部分まで踏み込んでいく必要があります。故に看護師は企業の経営、企業の生産性といった部分まで関わりあうことになってくるのですよ。これは一企業人として考えた場合、とんでもないやりがいに繋がるわけです。反面、仕事を「単なる看護業の延長」と考えるわけにはいきませんので、仕事の量・質ともに非常に煩雑になってくるのは否めません。ここに産業看護師の苦労があるわけですね。

 

3点ほど挙げさせていただきましたが、最初に述べたように、やりがいが実は苦労だったり、苦労と思えることが本当はやりがいだったという部分はかなりあるのです。看護師に限らず仕事とはこういうものなのだと私は思います。あなたはどうお考えになるのでしょうか?