企業看護師 ラク

企業看護師は体力的にラクな仕事ってホント?

病院勤務の看護師業務は激務であるとよく言われますが、その理由の一つに夜勤が挙げられることはみなさんご承知のことと思います。それでなくても人間の体は、夜寝て、日中活動するようにできています。病棟勤務で、日勤と夜勤を(ローテーションで)繰り返していくと、生活サイクルの調整も難しいですし、体力的にもかなり無理がきてしまいます。では、看護師にとって肉体面で負担の少ない勤務先を考えてみましょう。

 

企業で働く看護師のことを総称して企業看護師と言いますが、多くの企業が夜勤のない日勤という勤務形態をとっています。しかし、中には夜勤がある場合もありますのでちょっと注意も必要ですね。工場(24時間稼働)を運営している企業に勤務した場合は、夜勤があることも考えられますよ。

 

企業内に設置された健康管理室などに勤務する場合は、ほぼ日勤のみと考えてもいいでしょう。看護師は社員の健康管理を行なっていきますが、その業務はかなり幅広いものになります。健康診断、健康相談、保健指導・教育・予防に関する立案・実施、作業環境のチェック、付随する事務(書類作成など)全般など、社員の健康を見守りつつ健康面から企業経営をサポートしていきます。仕事は大変な部分もありますが、日勤でほぼ定時に出退社できること、土日祝祭日はしっかり休めることは肉体面での疲労が少ないと言えるでしょう。

 

その他にも看護師の勤務先はいろいろあります。医療機器の販売やサポートに携わる場合は勤務先が医療機器メーカーになります。ここでの看護師はクリニカルスペシャリスト、あるいはフィールドナースと呼ばれますね。営業や自社製品のアフタフォロー、医療機器の指導などで様々な医療機関を訪問することになりますので、社内だけの勤務というわけにはいきません。

 

治験関連企業で働く看護師は、治験コーディネーターや臨床開発モニターとして治験に関わる仕事をしていきます。両方とも治験に特化した仕事になりますが、被験者をサポートしていく治験コーディネーターは常に治験現場に立ち会うため、意外に出張が多い仕事になりますよ。

 

また、健康に関する電話相談業務を行うコールセンターに勤務する看護師もいます。最近は24時間フルサポート体制の企業もありますので、勤務先によっては交代制での夜勤もあることを考えておいた方が無難でしょう。きちんとした研修制度を設けている会社がほとんどですから、電話相談未経験者でも安心して働ける職場でもあります。

 

企業で働く看護師の勤務先はいろいろですが、肉体的な負担の少ない勤務先の条件は、夜勤がないこと、休日面が充実していることがポイントになりそうですね。ただし、人によって様々な考え方があることはご承知おきください。記載してきた勤務先は、基本的に日勤で土日祝祭日が休日ですが、中には夜勤の可能性がある場合も考えられます。さて、あなたはどんな勤務先をお考えになるのでしょうか?